ニューロモジュレーション


ニューロモジュレーションに関して、PHAZOR 合同会社(フェイザーとお読みするそうです)の猪股弘明先生(精神科、精神保健指定医)にレクチャーしてもらった。

ニューロモジュレーション(neuro modulation)というのは、外科的な直接的な侵襲や薬剤投与といった方法に頼らず、主にデバイスを使って物理学的な刺激(現在知られているのはすべて電磁気学的な刺激)を脳に加えることで脳組織を活性化(場合によっては不活性化)調節する手法だ。


われわれのような立場からすると tDCS などに目が行きがちだが、精神科臨床としては重要度は

 mECT > rTMS > tDCS

だそうで、mECT 自体も手技的に進化しているという。

脳と心は誰しもが興味を持つ分野で、医療機器的に見ても未来を感じさせる領域の一つだ。



(追記)
最近では、絶好調イーロンマスク氏の「ニューロリンク」に脚光が浴びた。

前述の猪股先生も facebook

「ニューロモジュレーション」を少しは齧っている人間としては興味深かった。
(一応、日本精神神経学会ECT・rTMS等検討委員会委員w)
これまでにも米国は duke 大学あたりを中心に ECT, rTMS といった電気的神経刺激法では権威とされてきた。
なんだが、そう思っているのは米国の一部の精神科医程度だろう。
というのは、彼らの推奨する方法を用いても実際の患者さんはよくならないから。
個人的にも「パラメータ変えるのは良い方法ですね」とか「ECT のデータ収集システムは面白いアイディアですね」とか言ってもらってる。
そもそも生体組織で電気がどう振舞うか予想する(物理学的な)理論はいまだ解明されてないので、こちらを一方的に信用するわけではないが、ここまで踏み込んできたことは注目に値する。”

と言及されてました。




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