非情報系理工系学生の IT リテラシー

理工系で実験をおこなう研究室・院生などが抱える悩みの一つが、「どの程度まで技術を身につければいいか?」というものがある。

理学系の場合、これに対する基準がないと色々困ったことがおこる。泥臭いテクニックを追いかけすぎると本当にやりたい実験がいつまで経っても実施できないし、何も持っていないとそもそもどこから手をつけていいかわからなくなる。

当研究室では、これに対する思想は比較的単純かつ明瞭で、「機械設計・電気回路設計・ソフト実装の基本は身につけておくこと。ただし、完璧なものでなくていい。自分が使う実験装置は(動けばいいレベルで)自作できることが望ましい」あたりを設定しているようだ。B4(学部 4 年)で全てを身につける必要はなく、概ね M2(修士 2 年)の終わりくらいまでには体得しておくこと、くらいのぼやっとした合意がある。

ソフト実装、つまりIT 系のスキルをどの程度まで持つ必要があるか?は度々問題になる。このご時世、高い IT 系のスキルは、就職時に大変有利になる。が、当研究室はこの分野を深追いする人はあまり多くないようだ。伝統的に実計測から出発したという経緯もあるのだろうが、
「ステッピングモーターが狙い通りに動いてくれた!」
と歓喜するタイプが多いようである。ある意味、健康だと思う。
先ほどこういうツィートを見つけたのだが、
確かに凄いと思う。が、われわれはガチ情報系にいるような GCC 追っかけ ではないので、ソースを追うとか、コンパイラを自作するとかまではやらない
あくまで使う必要がある場合には、使えればいいというスタンスです。

AkibaChanReiwa

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